2014年8月21日木曜日

ラウンド・テーブル参加のお知らせ@国際ジェンダー学会2014年大会(2014年9月6日~7日、静岡大学)


 暑い日が続きますね。

今年度の国際ジェンダー学会大会が9月6日(土)~7日(日)にかけて、静岡大学で開催されます。本分科会も下記内容で、ラウンド・テーブルに参加します。

大会全体のプログラムは、下記よりご確認いただけます。
http://isgsblog.blogspot.jp/

参加プログラム:ラウンド・テーブル(9月6日13時開始)
タイトル:イスラームは女性を抑圧するのか?
企画:「開発とジェンダー」分科会(事務局:中村雪子・太田麻希子)
話題提供者:
・鳥山純子(東京大学東洋文化研究所 特任研究員・東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所 ジュニアフェロー)
・嶺崎寛子(愛知教育大学)
・山本沙希(お茶の水女子大学大学院)
司会:大野聖良(日本学術振興会 特別研究員)




タイトルにあるように、今回のラウンド・テーブルでは、しばしば女性に対する抑圧の象徴のように取り上げられる「イスラーム女性」に関して、議論を行います。話題提供者の3名がそれぞれイスラーム圏と言われる地域において行ってきた文化人類学的調査を基に、個別具体的な「イスラーム女性」の有りようを提示します。そのうえで、一般的にも流布され学術的にも頻出する「イスラーム」と「イスラーム女性」をめぐる表象や言説が孕む問題点を議論していく予定です。

報告は、下記のトピックにそって議論が行われる予定です。


1.ジェンダー・オリエンタリズムの向こう側―ムスリム女性の表象がはらむ問題と罠

(嶺崎)

2.組織化にみる現代アルジェリア女性の歩み―女性支援団体の複合的機能

(山本)

3.00年代カイロのムスリマ(イスラーム教徒女性)的日常―20代女性の自己成型に見るイスラーム

(鳥山)

4.イスラームを使ったエンパワーメント―現代エジプト女性の自己承認をめぐって

(嶺崎)

5.ブラックボックス化する『イスラーム』―なぜ『イスラーム』はわかりにくいのか(鳥山)



先月末の打合せにて、一足早く議論の内容を垣間見ることになりましたが、豊富なデータに基づいた三者三様の報告内容を基点に、現代日本に生きる私たちの有りようにも問題を突きつけるアクチュアルな議論が展開される予感です♪


みなさま、ぜひ足をお運びください!